【書評】仕事の不安・悩みがなくなる ロジカルシンキング
AWS事業本部のHaradaです。
仕事をしてると誰しも、失敗したり、問題から逃避したくなることがあると思います。 そんな時に見つけた一冊を本日は紹介させていただきます。
学習塾ロジム代表 苅野進著「仕事の不安・悩みがなくなる ロジカルシンキング」です。
■どんな本
困難な状況・目標に、心身共に動けなくなる、逃げ出したくなる人 またはそういった部下や子供を抱えるリーダーに向けての一冊です。
Haradaは小学校1年生の子供の母親でもあるので、仕事のみならず 実生活でも活かせるとなれば一石二鳥!と張り切って手に取った次第です。
■困った時のSATE(さて)
本書では、「ロジカルシンキング」=明確な答えがなくても「知らない」「分からない」と投げ出さず試行錯誤しながら前進するための「考える技術」 と定義付けています。
困難に直面した際にどう立ち向かうか、ロジカルシンキングの「SATE」というスキルに落とし込んで説明されています。
- S: Share 問題を他者と共有する
- A: Analyze 大きな問題を小さな問題に分解する
- T: Try 仮説を持って問題に挑戦する
- E: Error 失敗をして、次に活かす
たくさんある章の中から、Haradaが仕事・私生活でも活かせると感じた「A:Analyze」「T:Try」で紹介されたメソッドをPickUpします。
□A: Analyze 大きな問題を小さな問題に分解する
問題が発生したとき、おののいてしまい「何から手を付けていいか分からない」と引っ込み思案になったり 思考停止に陥ることはありませんか?(Haradaはしょっちゅうです…( ;∀;))
そこでまず初めに大事なことは「大きな問題は小さな問題の集合体である」ことを理解し、状況を整理することです。
本書では、効果的にモレなく・ダブリなく分解するための上手な分け方の「型」として以下を提示しています。
- バリューチェーン分析
- 例
- 流れを時系列に分解して強み・弱みを分析します。
- 自社サービスだけではなく下記のような多くの場面で時系列分析が可能です。
- 情報収集
- ファーストコンタクト
- ヒアリング
- 企画立案
- プレゼン
- クロージング
- 納品
- アフターサービス
- 強み・弱み分析だけでなく、時系列を整理することにより「どこで問題が発生したか」が明確になり、トラブルシューテンイグにも役立ちそうなメソッドだと思いました!
- 例
- PPM2軸グラフ
- 現状の強み・弱みを可視化し、「どこに力を入れるか」を考えるための分解方法です。
- 軸は、「現状での強み・弱み」と「将来性の有無」の2軸で分析する。
- 例
- 企業評価だけではなく、自己分析にも使えそうな分解法ですね!
- ロジックツリー
- さらに細かく分析していくことで根本的な問題を確認できる分解法です。
- 例
- ロジックツリーで根本的な問題を「見える化」することにより、自身がすべきこと・TODOも明確になりますね!
- さらに細かく分析していくことで根本的な問題を確認できる分解法です。
問題・障害に対峙したとき、思考停止に陥らずに、分析をし、図解し、見える化することで 自身ができる最善策を導くことができるのではと思いました。
このメソッドにより、自身の考えが明確になるため「S: Share」も容易になると感じました。
□T: Try 仮説を持って問題に挑戦する
問題を見える化・分解したけど、打ち手が思い付かない時のメソッドとして「オズボーンの9つの発想法」が紹介されています。
- オズボーンの9つの発想法
- 転用する(Put to other uses)
- 目の前のものを別の新しい使い方はできないか考えること
- 応用する(Adapt)
- 他の分野のアイデア使う
- 変更する(Modify)
- 形・意味をかえることで新しい用途を発生させる
- 拡大する(Magnify)
- 意味・範囲を大きく・強く・長くする
- 縮小する(Minify)
- 小型化・小さく・薄く・軽く・絞り込み を実行する
- 代用する(Substitute)
- 何かが足りない時に別の物を代わりに使えないか考える
- 置換する(Rearrange)
- 順番を入れ替えたり、配置を変えることで性能が高まること
- 逆転する(Reverse)
- 思い込んでいる価値観・順番を逆にして効率化が実現するか考えること
- 結合する(Combine)
- 複数の物を組み合わせることで問題を解決できたり新しい価値を生み出すこと
- 転用する(Put to other uses)
どれも知らぬ内に思い付き、やっている方も多いと思いますが 改めて「メソッド」として把握しておくことで、より速やかに打開策を見つけられると考えました。
■まとめ
私のいるチームでは、人的ミスや障害が発生した際に、メンバー皆で寄り合って 「次」が起きた際のために、皆で現状分析・根本解決を話し合うミーティングを実施しています。
報告書などを作る際、時系列に落とし込んで「ここのポイントでミスが起こった」までは明確にできるものの 実現可能な打開策や根本解決方法を見出すことに頭を悩ませることが多々ありました。
本書のメソッドを使うことで、より現実に即した解決方法を提案できるのではと考えました。
また、私生活でも今後、子供の進路決定など判断をする場面が多々発生すると思います。 上記にあげたメソッド以外にも、点数法などなど多々紹介されていましたのでそういったものを駆使し乗り越えていきたいです!